もうひとつの部屋
うしの食卓、書評などの倉庫にいたします
「贄門島」(にえもんじま) 内田康夫作
単なる推理小説とは違う、国際犯罪のにおいのする読み応えのある小説でした。城山三郎の経済小説を読んでいるような感覚でした。
「中央構造帯」 内田康夫作
メガバンクの闇と平将門の呪いと巧みな構成で交差させて描く、作者の得意とするところであり、私のもっとも好きなジャンルの小説です。推理小説の域を超えて、人間の奥深くにある何かをあぶり出そうとするかのような筆致に読み終えて感動すら覚えました。
「海馬  脳は疲れない」池谷裕二・糸井重里著 朝日出版社
発売されてすぐamazonより購入。
東京大学で脳の研究をしている池谷先生と
ほぼ日の糸井さんの対談集です。

まだまだいけてる私の脳細胞。
脳って楽しいことになってるなあと
自分の脳みそが愛おしくなる本でした。

自分に自信が無くなったときに、なんだか
もうちょっとがんばれるかもしれないと
そこはかとなく思わせるニクイ本。
「マイティ・ハート」 マリアンヌ・パール著 潮出版社
 「テロリストに誘拐され、処刑された『ウォールス
トリート・ジャーナル』紙記者ダニエル・パールの生
き様を、フランス人ジャーナリストの妻が書き綴った
共戦のメモワール」と帯に書いてあります。

 最近、映画化されたようですね。雑誌の広告で見て
すぐamazonに注文しました。

 最後に処刑されることがわかっていても、ドキュメ
ンタリーだと思うと、マリアンヌの気持ちが胸に迫っ
てきます。夫婦の愛の形、人間としての生き方など、
いろんなことを考えながら読みました。

おすすめです。
「陽のあたる箱のなかで、ぼくたち」新村綾著 文芸社
いわゆる自費出版の詩集です。
スマップの稲垣吾郎さんが、自分の番組の中で読んでいました。
「忘れ文を届けにきました」というあの番組です。

「ささやかだけど、壊したくない、大切なもの」という帯が
ついている詩集で、私はこの著者の感性が好きです。
読むとピュアな気持ちになれるやさしい言葉が並んでいます。

ガラスのように壊れそうだった著者も、この詩を書いたころから
4、5年が過ぎた今は、ごく普通の明るいお嬢さんになっている
と風の便りで聞いて、まるで母親のような気持ちでおります。

いつまでも忘れて欲しくない感性です。